歌舞伎座英語版プログラムに粛粲寶の絵が使われていました その2
歌舞伎座英語版のプログラムのその2になります。
その1から先にお目通し戴けると幸いでございます。
KABUKI PROGRAM 1962年11月(HIYODORI-Bulbul)
ヒヨドリという名の鳥の名も聞いたことがあります。
鳴き声はヒーヨ!ヒーヨ!なんだそうで、和名の由来はこの鳴き声みたいですね。
【画題】
愛日鳴禽(あいじつめいきん)
愛日(あいじつ)とは、冬の日光のことを指します。
「冬の陽がさす中で鳥が鳴いている」
そんな解釈の画題でしょうか。
【落款】粛
11月の天ぷら松風さんの広告は干し柿です。
干し柿の天ぷらってあるの?食べた事ないけど。。。
念のため調べてみたところ、あるのですね(^_-)-☆
干し柿単体の天ぷらもあるようですが、干し柿とクリームチーズを一緒に揚げてワインのおつまみになんてものも出てきましたよ。
KABUKI PROGRAM 1963年1月(HIRENJAKU―Scarlet Waxwing)
緋連雀ってどんな鳥なのでしょうね?名前や粛粲寶の絵からして、とても綺麗な鳥なのだろうと想像できますよね。緋色とは濃く明るい赤色のことで、黄色い黄連雀というのも存在するそうです。
連雀の名の由来は、群れで行動する為なのだそうです。江戸時代には緋連雀のことを「十二紅」、黄連雀を「十二黄」と呼んだそうです。
【画賛】
梅加香者王閑己呂裳天耳仁保比起奴花餘里須久流春能波都風
實朝歌
「うめかかは わかころもにて にほひきぬ はなよりすくる はるのはつかせ」
源実朝 金槐和歌集より
梅の木に緋連雀が止まっている絵なので、梅の歌を選んでいますね。
【落款】粛生
天ぷら松風さんの広告は、日の出?夕日?
夕日に見えてしまうのは、ここ新潟では日本海に沈む夕日を見る機会が日常的だからでしょうね。
でも1月のプログラムだから、やっぱり初日の出を意味しているのでしょう。
中山青空子様、貴重な資料を有難うございます。
まだまだ他の号がありますので、その3に続きますので愉しみにしていて下さいね◎
延々と鳥シリーズが続く訳ではありませんよ(^▽^)/