2021年1月16日(土)~3月21日(日)粛粲寶のグラフィックアーツ展が始まります!!
弊館で所蔵しております粛粲寶(新潟市西堀生まれの日本画家)は、俳句雑誌・本の表紙絵や和菓子屋の包装紙・紙袋・掛け紙・栞等のデザインも手掛けました。
今でも実際にお店で使われているものも沢山あります。
また、歌舞伎座の英語版の筋書(プログラム)の表紙絵、明治座のプログラムの奉仕絵も手掛けました。
このような粛粲寶の印刷物となったアートに光を当てる展覧会です。
デジタル時代には無い、手描きのあたたか味を再発見してみてください。粛粲寶の本画と共に紹介いたします。
粛粲寶について【明治35年(1902)~平成6年(1994)】
明治35年新潟市西堀生まれ。本名は水島太一郎。花鳥風月・人物画など独特の画風を構築し、高い人気を博した。
上京後、洋画家の黒田清輝に学び、のち日本画家の小林古径に学ぶ。帝展・院展入選。
奈良の古寺での寄食生活を経て、再び作家活動に入り、以降没するまで60年近く画業一筋の人生であった。
ここ数年、ずっと温めてきた企画となります。
粛粲寶の美術館と認知されていくに従い、全国の生前の粛粲寶とご縁のあった方々やお店等から多くの資料が集まり始めました。
いつかこれらを纏めてお観せしたいと思ってきました。
粛粲寶の没後、四半世紀を過ぎても尚、粛粲寶がデザインしたお菓子屋さんの包装紙や紙袋等は今も市中で息づいています。
デザイナー的センスもあったのだということが分かります。
いつも以上に、デザインや絵画の勉強をしている若い方々や、現在グラフィックデザイナーや印刷関連に従事されている方々等に是非観て頂きたい企画です。