『漢字三千年展』に行ってきました。
公休日に長岡の新潟県立近代美術館の『漢字三千年展』に行ってきました。
シブイ??
まぁ、そうかも知れません(^^;)
粛粲寶を調べていて、遊印に何という字が彫ってあるのかを解読する為に、図書館通いをしていた時期がありました。
甲骨文字から金文、印篆用の文字の辞典をあっち見、こっちを探しながら、漸くひとつの遊印に彫られた文字を解読し、それから意味を調べたりしていました。
そして、大変失礼ながら、、、もっと空いていると私も家族も思っていましたら、駐車場がいっぱいなのに先ず驚いて、中に入って来館者の多さに更にびっくりしたという訳でした。
老若男女、小学生連れの親御さん。。。
中国の国家一級文物が数点来ていたのもあるのでしょうね。
実は、、、いつか行ってみたい場所のひとつが西安の兵馬俑坑なのです。
何年か前(10年以上前かな?)にも新潟に本物の兵馬俑が来た時も観にいってます。
推定8000体とも云われている兵馬俑の製作には都で瓦や陶器を焼いていた工匠たちが総動員されたそうです。兵馬俑の中には製作者の名前が刻まれているものが存在します。
この兵馬俑には「不」の文字が刻まれています。「不」の文字も現在我々が使っているものとはちょっと違いますよね。同じ坑内に「不」が刻まれた兵馬俑が複数あるそうで、1人で何体も製作したということなのでしょうね。
青銅器の器、三本足の鼎(かなえ)ですね。
器の内側に漢字が刻まれています。
よく見えるようにライトを当ててあります。こういう展示工夫に眼がいくようになったことはいいことだなぁと思います。そう、我々は絵を観る以外にも展示方法を見るという目的もあるのですよ。
現在の漢字とは、かなり違いますよね。
これは力強い見事な書だなと思いました。隷書体で書かれた清時代のものとなります。
清朝と云えば、西太后の書もありましたよ。
書だけど、絵もちょこっと入っていて遊び心がありますね。
最近読み返していた小説に、「竹簡」や「木簡」が出て来ました。
写真を撮り忘れてしまいましたが、もっとずっと太いものに何行も書かれているというイメージをもっていたのですが、幅1~2センチの竹に1行の漢字が書かれていたのは意外でした。
小学生が親子で楽しんでいたのは、展示室のところどころに掲げられたこんなパネルです。
「戦争で捕らえられた敵の兵士の耳を切り取る形。(耳の数で兵士の手柄を数えた)」
と、説明が書いてあります。
うぅ~~~っ怖っ!!
普段さりげなく書いている「取」という字が、実はこのような意味から出来ただなんてオドロキです。
でもこのように、小学生にも興味を持って貰える工夫がしてありますよね。
あれっ?写真撮っていいの??と疑問に思われた方がいらしたら流石です◎
普通、日本の多くの美術館では写真撮影は出来ません。
出来ても極一部のエリアに限られていたりしますよね。
しかし今回は中国側のご厚意によって写真撮影が可能なのでありました。
会期は6月11日まで。