池田美弥子氏による日本画制作の公開がありました。
6月9日(土)と10日(日)の2日間、現在企画展を開催中の池田美弥子氏による日本画制作の公開イベントが行われました。
これをお目当てに来館されたお客様たちが熱心に池田美弥子氏の説明に耳を傾けます。
先ず、描こうとしている絵の下絵を準備します。
下絵をトレースし、写し取ったものに薄く墨を入れます。
この袋の中のものが、岩絵の具です。
これを溶いて、更にニカワを入れます。ニカワは糊の役割となります。
薄い青を塗っています。
乾いたら、先ほどよりも濃い青を塗り重ねます。
このように、この位と思うところまで何度も何度も塗り重ねていきます。
別の色で影などを加えていきます。
完成イメージ。
これは現在展示中の絵で、同じものではありませんが、概ねこんな感じの仕上がりをイメージして描いていきます。
水田に雲が映り込んだような白っぽいところは、青を塗り重ねる途中で、マスキングのように紙を当て、濃い青にならないようにしていました。
なかなか根気のいる画法だな。。。といった印象でした。
クレヨン、鉛筆、色鉛筆、水彩絵の具、木炭、油絵具、ポスターカラー、アクリル絵具等と色々と使っては来ましたが、未だ岩絵の具には近寄ったことのないワタシなのでありました。
大変な過程を経て1枚の日本画が出来上がるのですね。
勉強になりました。
池田美弥子さん有難うございました◎
「空の旅から-風と花の話 池田美弥子展」いよいよ6月24日(日)までとなりました。
お見逃しなく!!!