2019/03/17 NEWS
「お雛さまと粛粲寶」展示作品*風神の図・雷神の図
今までに開催しました弊館での粛粲寶の展示にいらしたことはありますか?
去年の6月までは玄関ホールの上に「風神の図」「雷神の図」の大きな絵を飾っておりました。
この絵は本来は屏風に描かれたものなのです。それを額装したものでした。大きさは190センチ四方となります。大きくて重くて男性3人掛かりで漸く動かせるというシロモノでした。
この度、額から取り外し、作家が本来意図したであろう屏風として展示いたしました。
屏風として展示してみると、なるほど屏風として描かれた絵であることがわかりました。
雲や風に奥行きが出るのです。
粛粲寶は仏像でも鳥でも何でも独特のデフォルメされたスタイルで描きます。
俵屋宗達や尾形光琳の風神雷神図とはまるで異なります。
弊館の粛粲寶コレクションの中でも最重要と位置付けられている作品となります。
今回は享保雛の背景も兼ねての展示です。
屏風絵をよく観て頂けるようにと、わざと左右を離して展示しています。
是非、「風神の図」「雷神の図」の屏風仕立てをご覧にいらしてくださいネ。
4月14日(日)まで。