茨城での「生誕120年 粛粲寶の世界」その②
その①からの続きとなります。
粛粲寶の画帖です。
「竹林七賢図」の絵柄ですね!
粛粲寶はこの有名な画題を「竹林七童」として童子で多く描いています。
それにしても生き生きとしたスケッチで思わず見入ってしまいました。
その他、坂東郷土館ミューズでの展示の様子となります。
粛粲寶が絵を描いている様子は滅多な事では撮れなか
ったそうです。
この大きな絵は明治座の社長(先代でしょうか?)からの注文で描いたものだそうで、中山正男氏の指摘で、あっ!と夢中で修正をしているところなのだそうです。鳥の何処かを直されたとのことでした。
粛粲寶は落款、遊印の数が膨大です。ある時期までは粛粲寶自身が彫ったそうですが、ある時期以降の案は2人で話し合われた上で、中山正男氏が彫ったものだそうです。粛粲寶と名乗る以前の印から歴代の物全てを中山正男氏が所有されているとの事です。
粛粲寶が描いた仏像に中山正男氏が彫った沢山の遊印とで構成された絵。昭和63年とあるので、その前年に粛粲寶は東京都杉並区久我山から、中山正男氏の住まう茨城県猿島郡境町に移住した訳なので、傍に居る事によってこそ成す事が出来た仕事なのだと感じます。
生誕120年 粛粲寶の世界
茨城県 坂東郷土館ミューズ
2022年9月17日(土)~12月25日(日)
茨城県坂東市山2726
TEL:0280-88-8700
そして。。。
NSG美術館では
〈生誕120周年記念〉粛粲寶展
2023年1月21日(土)~3月12日(日)
お愉しみに!!