「近藤武弘展 画磔」 作品をご紹介します!
8月5日(土)から開催されている
近藤武弘展 画磔―GATAKU
その作品の魅力を紹介させて頂きます
ショウケースのガラス越しの撮影で
写り込みが入っていますがご容赦ください
最初に近藤さんが会場に設置したメッセージボードから
以下の文章を一部 引用させて頂きます
「画(が)磔(たく)」。こんな言葉はなく、造語です。サブタイトルは
「絵画と画家を磔(はりつけ)に処す」。
キャッチコピーは 「みつめる、見つめられる、魅せられる」。
絵画を見ることで、描かれているものに逆に見つめられる、その出会いから
生まれるものとは。描き手が対象をみつめる、対象から見つめられ、魅了される
時間と空間。タイトルは当初、「見世物絵画」と決めていました。
30年近く前にお祭りで見た見世物小屋の雰囲気と、それを演出する迫力たっぷりの
看板画から得た興奮は、世界の名だたる名画が吹き飛ぶような感覚でした。
挑発的で、自分自身が絵に取り込まれてしまうような錯覚に酔いしれました。
本当に欲しい絵、描きたい世界はあれだったという思いです・・・
近藤氏の言葉通り、展示会場には絵具箱をひっくりかえしたような
色彩が溢れています。一見すると荒々しい筆遣いで迸るように描かれている
作品に見えますが、氏が追及しているのは実はとても繊細でデリケートなテーマです
上の作品の画題は「不穏」
横2メートル近くもある大きな作品です
絵の中には斜めに傾いたまま浮遊する女性
手前には横向きの女の子 そしてカラス
まるで絵画そのものが横たわる女性の見ている夢で
次の瞬間には動き回る色彩がすべてを別の画面に
塗り替えてしまいそうです
次の作品です
タイトルは「見えるモノと魅せないもの」
近藤氏の作品は冒頭のメッセージにある通り
視線や瞳の描写がとても印象的です
少しアップで見てみましょう
今にも溢れ出そうな涙が描きこまれています
続きはNSG美術館でご覧くださいね!