新潟市は信濃川河口に開けた港町です。江戸時代には北前船交易で賑わい栄えました。また、幕末の開国にあたっては開港の五港のひとつに選ばれましたが、他の港町のように外国人遺留地が区画されなかった為、外国人は日本人が居住する中で生活をしました。その際、湧き水に富み、高台にあり、自然豊かな西大畑周辺地区を選ぶことが多かったようです。大正・昭和期には、豪商・豪農が贅をつくした近代和風建築を建てるようになり、この西大畑周辺地区には今も残るそれらの建物が点在します。
NSG美術館のあります新潟市西大畑周辺地区は、そのような歴史のある閑静でいて文化的な地域であります。現在公開している建物も多く点在しており、現存する洋風建築物も見ることが出来ます。
アートな町歩きの拠点施設とも言える新潟市美術館は、前川國男設計。オリーブグリーンの落ち着いた建物は市民に長く親しまれている。2015年夏にリニュ―アルオープン。さまざまなジャンルの企画展の他、新潟ゆかりの作家や近現代美術を中心にしたコレクション展を開催している。天気の良い日は野外彫刻の散歩道を散策するのもお勧め。
新潟市美術館ホームページ
大正期に建てられた湊町新潟の豪商・斎藤家の建てた別邸。砂丘の斜面を生かした回遊式庭園を座敷から眺めることが出来る。また紅葉の季節は特にお勧めである。【国指定名勝】
旧齋藤家別邸ホームページ
大正11年に竣工した新潟市長の邸宅。居住・執務、そして重要な来賓を招く場所として歴代市長に使われていた。2009年から西大畑出身の坂口安吾の資料を展示する「安吾 風の館」として公開されている。
安吾 風の館ホームページ
昭和8年に日本銀行新潟支店長の役宅として建てられた。近代和風住宅と日本庭園が建築当時の姿のまま、芸術・文化施設に生まれ変わった。花や絵で飾られた建物を無料で公開する他、年間を通じてさまざまな企画展やコンサート、イベントを開催している。
砂丘館ホームページ
江南区沢海にある北方文化博物館の分館。油田採掘で知られる清水常作氏が明治28年に別宅として建設したものを伊藤家が別邸として取得。會津八一が晩年に暮らしていたことでも知られている。【国登録有形文化財】
北方文化博物館新潟分館ホームページ
昭和の石油王と言われた新津恒吉氏が昭和13年に外国人用の迎賓館として建てた西洋館。【国登録有形文化財】
新津記念館ホームページ
新潟大学所蔵の貴重学術資料を広く学外へ公開する目的で2001年に開館。建物は昭和4年の建築で、旧制新潟師範学校の児童博物館等として利用されてきたものである。新潟市地域に現存する昭和初期の鉄筋コンクリート造の建物としては最古級の建物といわれている。【国登録有形文化財】
新潟大学旭町学術資料展示館ホームページ
最初の教会が建てられたのは明治18年のことである。現在の双塔をもつ聖堂は昭和2年の建築で、スイス人建築家ヒンデルの設計の木造で、ロマネスクとルネッサンスの折衷様式が珍しい建物といわれている。平成8年に修復改装。
カトリック新潟教会ホームページ
昭和11年に建てられた新潟県副知事公舎の洋館を残し、リノベーションして作られたカフェレストラン。
海の洋館 ネルソンの庭ホームページ
当館周辺の施設、見どころを紹介
西大畑旭町かいわいホームページ