倉持の作品は脱物質的だ。以前は、画面が装飾的な模様で埋め尽くされた作品を制作していた。制作の意図を聞いた時、頭の中に図像がはっきり見えるので、自分はただ描き写すだけだ、という。 作家が作品を制作する際、イメージが事前に明確に視覚化されることは実は希なことである。イメージ・・・(続きを読む)
約10年前に祭りや年中行事の構成や装飾-特に山鉾屋台の造形美に魅せられて、ライフワークとして新潟県内に取材し描いています。長年、建築・まちづくりに携わってきた技術を生かし、俯瞰的に湊町新潟の祭りを捉えた「湊町新潟遊楽図」、異時同図法やデザイン的な配置に空想も織り交ぜたパノラマの「・・・(続きを読む)
「無頼な者、つまり頼みにするところが無い僕が、誰にも頼らない覚悟が整わないまま、嘲笑われ生きている意味をなんとかして見つけたいと、願い活動しています。ここでは、過去の個展でいただき気付きの手がかりになった知人からの評論(抜粋)を紹介して、今展の形容といたします。(玉川勝之・インチ・・・(続きを読む)
杉森企観明は静物画、花を描く作家としてまず思い浮かぶ作家である。モチーフは百合や牡丹、向日葵、薔薇、ダリア、など華麗なものが多い、しかし、描かれた作品は青を基調とする静謐な佇まいの中に、花の持つそれぞれの個性を控えめに主張する。花の咲いている時間は短く生命感を表現することを大事に・・・(続きを読む)
弊館で所蔵しております粛粲寶(新潟市西堀生まれの日本画家)は、俳句雑誌・本の表紙絵や和菓子屋の包装紙・紙袋・掛け紙・栞等のデザインも手掛けました。 今でも実際にお店で使われているものも沢山あります。 また、歌舞伎座の英語版の筋書(プログラム)の表紙絵、明治座のプログラ・・・(続きを読む)